SMARTvector Inducible Lentiviral shRNA
実験用コントロール
適切なコントロールの使用により、SMARTvector Inducible shRNAを用いた実験の正確なデータ解釈が可能になります。
SMARTvector Inducible RNAiコントロールは、遺伝子特異的なSMARTvector Inducible Lentiviral shRNA実験の前に、最適なデリバリー条件を決定するための費用対効果の高いツールです。
※ SMARTvector Inducible RNAiコントロールは、shMIMIC Inducible Lentiviral microRNAのコントロールとしてもお使いいただけます。
製品情報
遺伝子特異的コンストラクトと一致するプロモーターとレポーターを選択できます。
SMARTvector Inducibleベクターコントロールは、4つのプロモーターと2つの蛍光レポーターまたは蛍光レポーター非搭載から選択できます。個々のコントロールはすべて大腸菌グリセロールストック、または複製、パッケージ化、および濃縮されたレンチウイルス粒子で提供しています。
製品 | 生物種 | プロモーター | 蛍光レポーター | 製品形態 |
---|---|---|---|---|
SMARTvector Inducible GAPD
Positive Control |
Human
Mouse Rat |
hEF1α
mCMV mEF1αPGK |
TurboGFP
TurboRFP |
大腸菌グリセロールストック
または レンチウイルス粒子* |
SMARTvector Inducible PPIB
Positive Control |
||||
SMARTvector Inducible
Non-targeting Control #1~12 |
– |
* 50 μL(2 x 25 μL), 1 x 10^7 TU / mL±20%
SMARTvector Inducible non-targetingコントロール
- ヒト、マウス、ラットの既知の遺伝子を標的としないように設計されており、遺伝子特異的効果を正規化できるベースラインを提供します。
- 形質導入効率と目的の細胞への形質導入の影響を評価するのに役立ちます。
- SMARTvector Inducible non-targeting コントロール1: Horizonで最も長く、最も一般的に使用されているSMARTvector non-targeting コントロールです。ほとんどの実験をサポートするのに理想的です。
- SMARTvector Inducible non-targeting 2~12:フォローアップ実験で異なる non-targeting コントロールシーケンスを使用する必要がある場合用に特別に設計されています。複数のコントロールが必要な場合にご選択ください。
SMARTvector Inducibleポジティブコントロール
- 必須ではない、大量に発現するハウスキーピング遺伝子の一貫した強力なノックダウンにより、形質導入効率と遺伝子ノックダウンの確認を確認できます。
- SMARTvector Inducible GAPDポジティブコントロール:グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)をターゲットとし、ノックダウン確認済みのSMARTvector Inducible Lentiviral shRNA
- SMARTvector Inducible PPIB ポジティブコントロール:peptidylprolyl isomerase B(cyclophilin B)をターゲットとし、ノックダウン確認済みのSMARTvector Inducible Lentiviral shRNA
最適なプロモーターの選択
遺伝子特異的なコンストラクトのSMARTvector Inducible Lentiviral shRNAsまたはshMIMIC Inducible Lentiviral microRNAsを注文する際には、目的の遺伝子を検索し、ご希望のプロモーターとレポーターを選択します。
SMARTchoice Inducible Non-targeting Control 4-Packを使用して、細胞に最適なベクター構成を特定してください。
SMARTchoice Inducible Non-targeting Control 4-Pack(カタログ番号:VSC6847)を使用して、4つのプロモーターを同時に評価することにより、対象の細胞で最もアクティブなプロモーターを決定します。
- 高力価の濃縮および精製されたレンチウイルス粒子の4つの試料(各25 µL)のセット
- TurboGFP蛍光レポーターとそれぞれmCMV, PGK, hEF1α, mEF1αプロモーターを備えたSMARTvector Inducible Non-targetingコントロールが含まれます。
- ピューロマイシン耐性およびTet-On 3Gトランスアクチベータータンパク質の発現を促進する最適なプロモーターの定性的、経験的評価を可能にします。
サポートデータ
SMARTvector Inducible Lentiviral shRNA実験ワークフロー
SMARTvector Inducible Lentiviral shRNA実験ワークフローは、SMARTchoice Inducible Non-targeting Control 4-Packを使用して、形質導入細胞のTurboGFP蛍光強度を評価し、目的の細胞において最もアクティブな RNAポリメラーゼIIプロモーターを特定することから始まります。次に、遺伝子特異的な SMARTvector Inducible Lentiviral shRNAおよび、それと同一のベクター構成(同じRNAポリメラーゼIIプロモーターとレポーター)を持つポジティブおよびネガティブコントロールを注文します。ドキシサイクリンの用量(濃度)および誘導時間の最適化は、ポジティブコントロールとネガティブコントロールを使用して行う必要があります。 目的の遺伝子を標的とするSMARTvector Inducible Lentiviral shRNAを細胞に形質導入します。その際には、厳密なデータ解釈のために、ポジティブおよびネガティブの対応するRNAiコントロールと常に同時にアッセイをすることが必要です。SMARTvector Inducible Lentiviral shRNAおよびRNAiコントロールは、即時形質導入用の高力価の精製および濃縮レンチウイルス粒子として提供されます(大腸菌グリセロールストックフォーマットも有り)。
その他のサポートデータはコチラから本社サイトをご覧ください。
各種資料 / 情報
- テクニカルマニュアル: SMARTvector Inducible Lentiviral shRNA (英語)
- プロトコール:SMARTvector Lentiviral shRNA glycerol stocks(英語)